子供さんのことで不安なお母さんお父さんへ

お子さんが学校に行けなくなったという時、親御さんはお子さん以上に不安になりうろたえてしまう場合もあります。

どうやって解決していけばいいのだろうか?

子どもに強い態度で接した方がいいだろうか?

それとも優しく様子を見た方がいいのだろうか?

また行けるようになるのだろうか?

勉強が遅れてしまわないだろうか?

進学に響かないだろうか?

この子の将来はどうなっていくのだろうか?

不安なことを挙げると切りがありません。

とりとめなく不安は押し寄せます。

しかし、あえて私はそんなみなさんに、「それほど不安になることでもありませんよ。」と楽観的なことを言いたいです。

<不安の原因>

不安で不安でしかたがないのは次の3点からではないでしょうか。

不安① 明確な解決法がない

不安② 先のことを考えてしまう

不安③ 人と比べてしまう

不安① 明確な解決法がない

お子さんが不登校になったという時、それには様々な理由が存在します。

しかも、その理由は1つだけではなく複数であることも多いです。

例えば不登校の主たる理由が「勉強についていけなくなった」という場合でも、他に「友達との関係に疲れてしまった」とか、「自分でもよくわからないけれど行きたくない」とか、いくつもの理由を抱えるお子さんもいます。

「勉強についていけなくなった」という一つの理由だけとっても、それは単に授業が難しくなったというだけでなく、他の要因が関係していることも多いです。

例えば友達とSNSでやり取りする時間や、ゲームをする時間が増えて家庭で勉強をする時間が無くなったとか、夜更かしする日が増えていつも眠くて勉強に身が入らなくなったとか、生活リズムの乱れが影響している場合もあります。

また、家庭で家事を担当することになり勉強をする時間が無くなったというような、家庭の事情が要因となっている場合もあります。

「友達との関係に疲れてしまった」という場合でも、それは何かのトラブルが元になっていたり、日々の蓄積であったり色んなケースが考えられます。

「自分でもよくわからないけれど行きたくなくなった」という理由も大変多くあり、事態をさらに複雑にします。

そういった様々な不登校の理由がありますが、それらが体調にも影響している場合もあります。

令和2年12月1日~令和2年12月28日を対象期間とした不登校の中学生に対する調査で、「最初に行きづらいと感じ始めたきっかけ」の中で一番多かったのが「身体の不調」でした。

「身体の不調」と言っても明確な病気というわけではなく、「学校に行こうとするとおなかが痛くなったなど」と記載があり、精神的なストレスやそれによる自律神経系への影響を感じさせます。

このように不登校の理由はそれぞれの子どもによって様々ですし、非常に複雑である場合も多く、その解決にマニュアル的なものがほとんどの場合通用しません。

不安② 先のことを考えてしまう

子どもが不登校になったという事実を目の前にすると「勉強が遅れてしまう」「進学できなくなったらどうしよう」「このままひきこもりになってしまうかも」「就職はどうなってしまうのだろう」「ニートになってしまったらどうしよう」など、親としては先のことをパーッと連想してしまい不安になってしまいます。

特に当たり前に学校に通い進学し就職しという風に人生を歩んでこられた親御さんにとって不登校というのは、「道を外れてしまう」というような感覚で捉えられることがほとんどです。

外れた道の先というのはテレビでセンセーショナルに取り上げられるような、ひきこもりやニートを連想する方も多く、どうしても不登校の先を悪い方に考えてしまいがちです。

不安③ 人と比べてしまう

我が子が不登校になったとなると、「近所の○○君も○○ちゃんもみんな誰でも普通に学校に行ってるのに、何でうちの子だけ行けないの!」と、「人」や「普通」と我が子とを比べて不安になってしまったりします。

「うちの子は普通じゃない」と思い、それはひいては「うちの家庭は普通じゃないと見られているのではないだろうか?」というような発想になり、人と比べ、人の目が気になったりします。

よくためになるお話では「人と比べない」とか「人目を気にしない」と言われます。

これはまさしく正論です。

しかし、人と比べ、人目を気にするのは人間の持ち合わせた社会性でもあります。

もちろんそれが行き過ぎるとよくありませんが、人間である以上しかたがないとも言えます。

<不安との付き合い方>

不安というのは不確実なものに対して生まれます。

ここまで説明してきた3つの不安はいずれも不確実です。

不安① 明確な解決法がない

→自分の子どもだけに特化した明確な解決法が書いている教科書はどれだけ探してもありません。

不安② 先のことを考えてしまう

→先のことなんて不登校ではなく学校に通っていたってどうなるのかわかりません。

不安③ 人と比べてしまう

→人と比べたところで、心も身体も性格も何もかもそれぞれ違う人と比べてもあまり意味がありません。気になる「人目」なんてあってないようなもので、勝手に自分で妄想してしまっている場合もあります。

つまり、子どもが不登校になったという時点でいずれも考えなくてもいいことばかりなのです。今考えなくてもいいことを不安になりついつい考えてしまうのが人間であり親なのです。

本質的には、とにかくお子さんのことを注意深く見守って、その時その時で大事なことを大事にしていくだけでいいはずなのです。

先ほども触れましたが、不登校の経験がない親御さんですと、自分には経験がないことなのでマイナスにしかとれないと思います。

親御さんも昔は子どもだったのでわかると思うのですが、大人というのはたいてい自分が知らない世界を否定します。

しかし、子どもからすると大人よりも違う世界が明確に見えている場合もあります。

不安になるのは知らないからなだけで、知ってしまうとたいてい安心します。

そもそも色々な個性や特性を持つ人間がたくさんいる中で、みな同じように歩むなんてことも大変不自然ではないでしょうか?

学校に行かないなら行かないで別の道を探してもいいわけです。そちらの方がむしろお子さんにとって近道になる可能性もあります。

<不登校を経験のある有名人>

重ねて説明しますが、どうしても人間は人のことが気になる生き物です。

正論としては気にしないでいいとわかっているのですが気になってしまう。

そういう生き物なのです。

最後に不登校経験者で今現在活躍されている有名人をご紹介しますので、少しの安心材料にしていただけると幸いです。

マツコ・デラックスさん

指原莉乃さん

白石麻衣さん

千原ジュニアさん

小栗旬さん

宮本亜門さん

・・・などなど

簡単にソースを見つけることのできた芸能人の方を抜粋しましたが、いずれの方も確固とした自分のスタイルを持ち立派に活躍されている方ばかりです。

他にも起業家の方にもたくさんいらっしゃいましたし、海外ではホームスクーリングと言って学校に通わず家庭で勉強している子どもも多く、その経験者が有名人の中にもたくさんいらっしゃるようです。

ぜひ、どうしても不安だという時にご自分でも検索してみてください。

しかし、もちろん有名人ではなくても、身近にも不登校経験者はたくさんいます。

私の知っている方の中でも、不登校を経て現在一般企業で働いている人もいれば、結婚して親になり子育てに追われている人もいますし、大検を取って医療系の大学に進学し、現在は理学療法士として働いている人もいます。

たくさんの方が先駆者として立派に生活されています。

不登校ということで必ずしも人生がおかしくなっていくというわけではありません。

むしろ貴重な体験としてその後の人生の糧にもなります。

不登校というのは人生の通過点として次を生み出す出来事でもあるのです。

もしお子さんが学校に通い続けていたとしても、不安は尽きないと思います。

お子さんがどんな状況であっても不安なのが親なのです。

どんな状況でも不安はぬぐい切れず、それは親の定めとも言えるかもしれません。

ただ、不安だけに飲み込まれる必要は決してありません。

目の前のお子さんは希望の塊です。

しっかりその子を見て、その子を信じて、前向きに進んでいっていただきたいです。

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