子どもが不登校で家の中で過ごすようになったある日、(あれ?この子どんどんわがままになってきてない?)とふと気づいたりします。
不登校が始まった当初はとりあえずそっとして様子を見ようということで、一日中寝ていても、一日中ゲームしていてもそのままにしていたというご家庭も多いでしょう。
そうこうしているうちにまた学校に通い出すんじゃないかという期待もあって、とりあえず今は思う存分好きな過ごし方をさせようという判断だったのではと思います。
しかし、不登校の日が一日一日と伸びていきいつしか日常となっていくと、これまで大目に見ていた生活態度に、いよいよ親御さんは不安になっていきます。
(ちょっと甘くしすぎたかな?)そんな風に思われるでしょう。
そして、不登校のお子さんの自分本位な過ごし方が「わがまま」としてうつるようになります。
しかもそれがどんどんエスカレートしているような気がするのです。
不登校の子どもの気持ち
不登校のお子さんからするとどうでしょうか?
学校に行きたくない何かしらの理由があって不登校になり、「放っておいてほしい」「好きにさせてほしい」という気持ちが強いことと思われます。
当初、家族は腫れ物のように扱うので、好きな時間に好きなことをしていてもそれほどうるさく言われません。
これまでたまっていたストレスや疲れを発散したり、うまくいかない現実から逃避するように、深夜までゲームやSNSにのめりこんだり、ネットサーフィンを繰り返すなどして不規則な生活を送ることが多くなります。
(このままではいけない。)という気持ちもあるけれどもどうにもならない。
少なくとも(今はどうにもならないから放っておいてほしい。)というような気持ちが強いのではないでしょうか。
それから不登校の日々が重なっていくにしたがって、(このままではいけない。)という気持ちは強くなります。その気持ちが強くなれば強くなるほど、それは大きな壁に成長していきます。
家族に悲しい思いをさせたり、迷惑をかけたりしていることももちろんわかっています。
ですからわがままに見えても実は自分を責め、追いつめ続ける毎日を送っていたりするのです。
それに、家族が自分のことを「わがまま」だと感じていることは、普段の些細な言動から本人にも伝わっていたりします。
このままではいけないことはわかっているけれどどうすればいいかわからない自分。そんな自分を「わがまま」とか「甘えている」という風に見る家族。
いくつものジレンマや悪循環の中でイライラがつのります。
イライラの一番の矛先は自分ですが、自分にイライラするように家族にもイライラします。
このように自分の中で消化できないジレンマやイライラが、わがままな態度として現れる場合もあります。
本人はとても苦しんでいるのかも
つまり、不登校になってわがままがエスカレートしているように家族が感じる時、実は本人はとても苦しんでいる可能性があるのです。
苦しみに対して根本的な解決ができるのは誰でもなく本人でしかないので、周りの者がそっとして放っておく間に何かしらの解決策が見つかる場合ももちろんあります。
ただ、不登校の日々が続きわがままがエスカレートしているという場合、自分ではどうしようもなくなっているということも考えられます。
どうすればいいか
自分でもどうにもならないし、家族もどうすればいいかわからない。
そんな状況に対峙した時は、家族ではない第三者であったり、家でも学校でもない別の場所であったりといった、第三の人や場所を生活の中に取り込むといいでしょう。
例えば不登校の子どもを受け入れているフリースクールや塾に話を聞きに行ってみるというのもおすすめです。
また、お子さんがやってみたいことや行ってみたいところを聞いて、実際にそれを実行してみるというのもいいでしょう。
自分ではどうしようもなくてモヤモヤイライラしているお子さんに、楽しい気持ちや希望を取り戻してもらうのです。
それには実際に行動して身体を動かし、心を動かすことが不可欠です。
心と身体は連動しているので身体を動かすと心も動きます。反対に心を動かすと身体も動きます。その相互作用を引き出すために行動というのはとても大事なのです。
また同時に、生活が乱れているような場合は生活のリズムを整えます。
朝は決まった時間に起きて朝ご飯を食べて、日中の決まった時間に外に出て日光を浴び、夜は決まった時間に入浴して就寝するといったように、朝昼晩の要所要所の時間だけを決めてルーティンにするといいでしょう。
やはり心と身体は連動しているので、生活リズムが整うと心身ともに安定していきます。
わがままがエスカレートしていると思ったら
不登校のお子さんのわがままがエスカレートしてまずいなという時、親御さんはじめ周りの方はまずそのわがままの本当のところを見極めるといいでしょう。
つまり本当のところというのは、今回ご紹介したような例だと本人が抱えているジレンマや不安です。
それを知り、その解決をアシストする方策を実際にとります。
わがままをエスカレートさせているように見える不登校のお子さんは、悪循環の中でもがいているのかもしれません。
何かのきっかけで悪循環の歯車を良い循環に切り替えることができたら、お子さんだけでなく親御さんも周りの方も楽になり、希望を抱けるようになるでしょう。
きっかけというのは行動の中にしかありません。
ぜひ、前向きにお子さんに合った行動をとっていただければと思います。
