不登校の子どもがとにかくよく寝る

不登校のお子さんが寝てばかりいるという話は大変よく聞かれる話です。

不登校が始まった当初は(この子も色々ストレスがたまってたのかな。しばらくゆっくりさせてあげよう。)という感じで、親御さんは優しく見守られることが多いかと思います。

しかし、お子さんが寝てばかりいる日々がいつまでも続くようになると親御さんもいよいよ不安になったりします。

しかも、お子さんは当初よりももっとよく寝るようになったという場合、何か対策をとるべきなのだろうかと考え始められるのではないでしょうか。

思う存分寝させていいのか?

「このまま思う存分寝させていていいのか?」それが親御さんがまず知りたいことではないでしょうか?

色んなケースがあるので一概には言いにくいのですが、基本的には思う存分寝させてあげるといいというのが私の意見です。

誰でもそうですが、夜になると眠りますし、日中でも疲れたら眠たくなります。

風邪をひいた時も眠たくなりますし、落ち込んでいる時も眠たくなったりします。

眠りというのは心身の状況に合わせて適切に訪れ、心身を癒す働きをするのです。

ですから不登校のお子さんがたくさん寝るというのは、お子さんにとってそれが適切だからと言えます。

心身が癒えると自然と活動したくなるので、基本的にはそうやって自然な自己治癒を待ち、お子さん自らが活動を始めるのを待つというのがいいでしょう。

ただ、注意が必要なのは自律神経の乱れによる場合です。

自律神経の乱れと眠り

自律神経の働きが乱れると睡眠にも影響が及びます。

例えば子どもに多い起立性調節障害は自律神経の働きの乱れによっておこります。

その主な症状として朝はなかなか起きられず、夜はなかなか眠れないといったような症状があります。

また、食事中や試験中など寝てはいけないような時に寝てしまう過眠の症状が出ることもあります。

このような起立性調節障害の症状は不登校の原因になる場合があります。

朝起きられないために遅刻を繰り返したり、授業中の眠気のために授業に集中できず学力が落ちてしまうことがあり、そういったことがきっかけとなって学校に行きにくくなってしまうのです。

周りから見ると怠けているように見えてしまいますが、決してそういうわけではありません。自分ではコントロールできなくなってしまっているのです。

お子さんが不登校になったきっかけについて、これらのことがあてはまらないでしょうか?

家にひきこもる不規則な生活で

自律神経の乱れは不登校で家にひきこもるような生活が続くことでも悪化しやすくなります。

自律神経は交感神経と副交感神経からなります。

それらは身体の内外の状況や気持ちに合わせ、いずれかが適切に優位になりながら拮抗して働くことで、血流や内臓の働きを調節しています。

また、自律神経はサーカディアンリズムと言われる24時間周期の生体リズムを持ち、日が昇ると目覚め、日が沈むと眠くなるといったような自然なリズムを刻みます。

不登校のお子さんは何らかのストレスや負担を感じ不登校に至っていることが多いですが、そういったストレスや負担が自律神経の働きを乱す原因になったりします。

さらに不登校で家にひきこもるような生活が続くと、より自律神経の乱れが悪化しやすくなります。

起きる時間や寝る時間がまちまちになったり、日に当たらない生活が続いたり、運動不足になったりすることで、どんどん自律神経の働きが乱れてしまうのです。

そうなると睡眠にも様々な影響が表れ、寝てばかりいるというような状態になる場合があります。

適切な対処で改善することも

自律神経の働きの乱れが原因の場合は、適切な対処で改善がみられることがあります。

例えば起立性調節障害ですと、病院だと小児科や心療内科、精神科等で診てもらえます。

病院での治療ですと生活指導や薬物療法が中心になります。

ただ、薬物療法だけでは効果が見込めないことが多いため、生活指導に重きを置かれることが多いようです。

また、 自律神経の不調は血流と密接な関係にあるので、 整体院の施術で改善することもあります。

整体院では他にも生活指導を受けられるところもありますが、薬物療法は受けられません。

本人の行動と家族の協力

いずれにしても、自律神経の乱れの改善には本人の行動と家族の協力が必要になります。

病院に行っても整体院に行っても生活について指導されることがほとんどなので、その点は同じです。

例えば起立性調節障害ですと、適度な運動や早めの就寝、水分や塩分の摂取というのは基本になり、それにはやはり本人の行動と家族の協力が大事です。

自律神経を乱すストレスや負担については、それを何らかの形で解消するような方法を考える必要がありますが、これについてもやはり同じです。

「本人の行動と家族の協力」と言うと力が入ってしまいそうですが、決して頑張りすぎる必要はありません。

ゆっくりゆっくり手近な歯車から直していくような感覚で、できることから順番に始めるといいでしょう。

自律神経が乱れていると、寝ても寝ても寝足りないとか、寝ても寝ても疲れが取れないといったような状態になったりします。

少しずつ自律神経の働きが改善していくと、しっかり眠って疲れを癒せるようになるので、自然と過眠なども改善していきます。

さいごに

不登校のお子さんがとにかくよく寝るという時、それは今その子にとって必要で適切なことなのかもしれません。

ですから、あまり気にせず存分に寝かせてあげるというのも一つの方法です。

そうすることでいつしか自然に回復してまた活動的になる可能性があります。

ただ、自律神経の働きの乱れが影響している場合、放っておくと悪循環が続いてしまう場合があります。

その見極めについてはとてもここで書ききれるものではありません。

ぜひ、まずはお子さんのことをよく観察していただけたらと思います。

やはり一番確かなことはお子さんの中にあるからです。

そこから始めて必要とあらばぜひ私のところにいらしてください。

その際は精一杯、力添えさせていただきます。

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